オレンジのカーテン
行灯 真昼

カーテンコールが鳴り響く。
耳の裏に残る、あの喝采が
自分の脳裏にこびりついている。
忘れたくても、忘れられない
君との思い出が、今も思い出す。
本当に忘れたいのか?と
自分に問い掛けては諦める。
答え何て出ないんだ。
正しさだけを選んできた。
其のつもりで生きて来た。
でも君の事を思い出すと、
本当にそうかと、問う自分がいる。

思い出に縋って、
君の正しさを思い出す。
いつまでも待つと言ってくれた
あの懐かしい日々を。
もう戻れない昨日に、
憧れと焦燥と苦虫を噛潰して。

忘れて欲しいと願った。
そうであれば、
自分の罪悪感が救われるから。
自分だけじゃないと
免罪符を掲げられるから。

意味のない問いかけを
自分にしては無意味だと笑う。
あの日はもう戻っては来ないのに、
明日を夢見る事を期待する。

瞼の裏にしか、
もういない姿を追って、
何処までも何処までも
深い水底に落ちていく。

現実に舞い戻って、
窓辺に揺れるカーテンを見て
君の青なんて何処にもなかったと
嗤いながらオレンジ色に染まる。

・感想メモ。
思い出がゲシュタルト崩壊している。
思い出思い出と煩い事になっている。
思い出を多用し過ぎた。

BGM
魔法使いの嫁OP「Here」